惑星の王様
木星のデータ
| 半径 | 71492km |
|---|---|
| 体積 | 地球の1321倍 |
| 質量 | 地球の317.83倍 |
| 自転周期 | 0.414日(9.936時間) |
| 公転周期 | 11.8622年 |
| 衛星 | 63個 |
| 太陽からの距離 | 地球の5.2026倍 |
理科年表平成19年度版による

ほかの7惑星をすべて合わせても、木星の質量には遠く及びません。そのさらに1000倍もあるのが太陽なので、さすがに別格ですが、それでも木星の重力は太陽系のあらゆる天体に少なからぬ影響を与えています。
もちろん、一番影響を受けているのは木星の衛星です。2007年5月現在で63個見つかっていて、さながらに木星を中心としたプチ太陽系のようです。初めて望遠鏡を天に向けたガリレオは、木星の衛星を見つけて、「地球が太陽のまわりを回っている」とする地動説を確信したと言われています。彼が観察した4つの衛星は、「ガリレオ衛星」と呼ばれるようになりました。
ガリレオ以前には、太陽系のイメージは今とずいぶん違いましたし、木星がとてつもなく巨大な天体だというイメージもなかったはずです。ところが、木星の英語名「ジュピター」は、ローマ神話に登場する神々のリーダーです(ギリシア神話のゼウスに対応します)。はからずも正しいネーミングだったわけですが、どうしてそうなったのでしょう。
それは深夜なら他を圧倒する明るさ、黄金の色、そして黄道十二宮を堂々とまわる動きに、昔の人々が「王」の姿を重ね合わせたからでしょう。このことは初めて天体観察をおこなう方でも実感できるはずです。
肉眼で見たら、ぜひ望遠鏡などで拡大して観察する機会を作ってください。どんな倍率で見ても楽しめる木星は、現代の天文ファンにとっても王様のような惑星です。
画像解説
木星のクローズアップ。左には小さな望遠鏡でも見える大赤斑が見える。右側の黒い点は、ガリレオ衛星の1つ「イオ」の影だ。よく見ると、影のすぐ右下にイオの姿がある。米国航空宇宙局(NASA)の探査機カッシーニが撮影した(©NASA/JPL/Space Science Institute)