戦いのシンボル、星空を駆けめぐる
火星は星空の中で一番「惑う(まどう)」星と言えるかもしれません。火星は地球のすぐ外側を回っているので、見える方向も、地球からの距離(つまり大きさや明るさ)も目まぐるしく変わります。ただ、細かい動きはひとまず別とすれば、火星はおよそ2年2か月ごとに地球に近づきます。
2007年12月、地球に最接近
火星が地球に一番近づくころには、真夜中に南の方向に見えます。今回の最接近は2007年12月19日で、真夜中にほぼ真上のふたご座で輝きます。冬は明るい星が多いことで有名ですが、最接近前後の火星はどの星よりも明るい上に、炎のような赤色が特徴的なので確認できるでしょう。日が沈むと同時に東の地平線に現れて、再び日が昇るころにようやく西の空に沈むので、一晩中見えていることになります。
接近する前の火星は東から昇る時刻が遅く、接近した後の火星は西に沈む時刻が早くなります。もちろん、時期が外れるほど見かけの明るさも暗くなりますので、見ごろを迎えているうちに観察したいという方は、2007年10月から2008年2月のうちに見ておきましょう。
