惑星ぜんぶ見ようよ☆

火星

大きな望遠鏡で「氷」や「運河」を見てみよう

望遠鏡で拡大した火星

2003年に大接近した火星は、かなり細かな模様まで観察することができた。2007年12月の接近時に望遠鏡で観察する機会があれば、一番上に写っているような白い氷を探してみよう(2003年9月4日、大熊正美氏撮影)

火星の特徴は、なんといってもその色にあります。肉眼で見えるほかの惑星は黄色みを帯びているのに対して、火星は名前のとおり燃えるような赤です。

見ごろをむかえた火星は、冬の星座のまっただ中にあります。このあたりには惑星以外にも明るい星が数多くありますので、初めて天体観察をする人はまわりも見渡して、星によって色がちがうことを確認してみてください。日にちをおいて観察することで、火星が星座の中を動いていることを確かめるのもいいでしょう。

さて、火星の見どころといえば表面の模様です。19世紀後半、火星表面に黒い線のような模様が見つかりました。ところが、その発見が「運河の発見」として報告されてしまい、火星人騒動のきっかけとなりました。これとは別に、火星の南極と北極には白い模様があります。地球の極地方が氷におおわれているのと似ていますが、こちらは水ではなく主に二酸化炭素が凍ったもの、つまりドライアイスでできています。

キャンペーン期間中の火星接近では、火星はそれほど大きくは見えないため、小さな望遠鏡ではかろうじて模様の存在がわかる程度かもしれません。天文台や科学館などの大型望遠鏡で観察すれば、火星の極地方が白くなっているのがわかります。望遠鏡の性能や天候にもよりますが、かつて「運河」と呼ばれた黒い模様も見えるかもしれません。