惑星の位置は計算どおり
海王星のデータ
| 半径 | 24764km |
|---|---|
| 体積 | 地球の58倍 |
| 質量 | 地球の17.15倍 |
| 自転周期 | 0.671日(16.1時間) |
| 公転周期 | 164.774年 |
| 衛星 | 13個 |
| 太陽からの距離 | 地球の30.1104倍 |
理科年表平成19年度版による

海王星は、見つかる前に存在が予測されていた惑星として知られています。
第7惑星・天王星は1781年に見つかりましたが、19世紀に入ると、計算で求めた天王星の軌道と実際の位置にずれがあることがわかりました。さらに外側に未知の惑星があり、天王星の動きに影響を与えているとすれば説明できます。この仮説をもとに、ルベリエとアダムスという2人の天文学者が「第8惑星」の位置を計算しました。そして1846年、ルベリエの依頼を受けたガレが助手のダレストとともに海王星を発見したのです。位置はほぼ予測どおりで、「天体力学の勝利」とも言える快挙でした。
海王星の外側には「太陽系外縁天体」とよばれる無数の天体が散在しています。ですから「最果ての天体」ではないものの、太陽系は海王星の軌道で一区切りつくと言えます。太陽からの距離は地球の30倍、ぐるりと回るのに164年以上かかります。発見が1846年のことですから、まだそれから1周も回りきっていないのです!
発見からおよそ161年間、海王星は常に観測されていますし、動きも天体力学でますます正確に予測できます。ですから、皆さんはルベリエやアダムスのような苦労をする必要はありません。でも星図を片手に、双眼鏡・フィールドスコープ・望遠鏡で空をねばり強く探せば、ガレやダレストのような気分を味わえるはずです。
画像解説
1989年、米国航空宇宙局(NASA)の探査機ボイジャー2号が海王星に到達したときに撮影した画像。地球のように青い色はまさに「海」を連想させるが、実際には大気中に含まれるメタンガスが赤い光を吸収するので、青く見えているらしい(©NASA/JPL)