地味な惑星も、レンズを向ければ人気ナンバー1
土星のデータ
| 半径 | 60268km |
|---|---|
| 体積 | 地球の755倍 |
| 質量 | 地球の95.16倍 |
| 自転周期 | 0.444日(10.7時間) |
| 公転周期 | 29.4578年 |
| 衛星 | 62個(未確定含む) |
| 太陽からの距離 | 地球の9.5549倍 |
理科年表平成19年度版による
ただし衛星の数はすばる望遠鏡による最新の発見を反映

土星といえば、惑星本体よりもその周辺が注目されがちです。まず、なんと言ってもリング。フィールドスコープでも存在を確認でき、大きな望遠鏡ならリングの中の構造さえ見ることができるでしょう。
個性豊かな衛星も忘れてはいけません。衛星の数は木星に及びませんが、木星は4大衛星(ガリレオ衛星)以外が全部小粒なのに対して、土星には多様な大きさの衛星がそろってます。どれも表情豊かで、濃い大気を持つタイタンや、「太陽系で一番白い」と言われる氷天体エンケラドスなどは、宇宙探査ファンにおなじみです。
8惑星きっての華やかさを誇る土星ですが、望遠鏡が向けられるまでは正反対のイメージだったようです。大昔から知られていた5惑星(水・金・火・木・土)の中でもっとも暗く、動きが遅いのが土星です。そのため、老いや死を象徴するローマ神話の農耕神サトゥルヌス(ギリシア神話のクロノスに相当)と結びつけられてしまいました。美しいリングや衛星は、肉眼では決して見えないのです。
惑星を除く星座の星々と比べれば、土星は明るい方です。もちろん、肉眼でも簡単に見つけられますが、木星や金星などの大スターを見てからだとがっかりしてしまうかもしれません。だからこそ、土星にはフィールドスコープや望遠鏡を向けてください。ごく手ごろな機材を用意するだけで、8惑星一の人気者があなたに天体観察の楽しさを教えてくれるでしょう。
画像解説
2004年に土星に到着した米国航空宇宙局(NASA)の無人探査機カッシーニは、息を飲むような画像を数多く送り届けている。こちらは、土星を見下ろすことでリングの全ぼうをとらえた一枚だ(©NASA/JPL/Space Science Institute )