無理のない方法で観察しよう

ふつうの星と区別がつくほど拡大するには、かなり大きな望遠鏡が必要。緑〜水色っぽい色合いも、双眼鏡や望遠鏡の低倍率ではわかりにくい(2003年10月24日、植田和利氏撮影)
天王星は望遠鏡が発明されてから見つかった惑星ですが、実はぎりぎり肉眼で見える明るさです。しかし、十分な視力と本当に暗い空、それに慣れがなければ、まず観察するのは無理でしょう。
双眼鏡を向けただけではほかの星と見分けるのはほぼ不可能なので、星図が不可欠です。「いつ見る?」の星図を印刷したり、天文雑誌などに掲載されているものを使いましょう。星図を照らす懐中電灯も必要になります。その場合、懐中電灯に赤セロハンをかぶせることで、まぶしさをおさえることができます。
惑星らしい姿を見るためには、かなり拡大しなければいけません。口径が20cm以上ある望遠鏡で200〜400倍に拡大して、ようやく薄い緑色の小さな円盤に見えます。ただし、どれだけ拡大しても、模様が見えることはありません。
どうしても機材が用意できなかったり、観察してもどれが天王星かわからない場合には、大きな望遠鏡で公開観望会を開催している施設に出かけるという手段があります。「自力で見つけなければいけない」と思う必要はまったくありません。「自分の目で見てみよう」と思うことに意義があるのです。